小学校一年生になったばかりのころ、なぜか下校時に仲間とはぐれ、ひとりで帰ったことがあった。不安な気持ちをあおるのは通学路たつ大きな柳の木。髪を振り乱した人がうつむいているように見えて、こわかった。息を止めて通り過ぎようとすると、垂れ下がった柳の葉がさらりと頭や肩に触れてきた。ぎゃあ~ 大人になった今もまだこわい。
絵本作家・イラストレーター
小学校一年生になったばかりのころ、なぜか下校時に仲間とはぐれ、ひとりで帰ったことがあった。不安な気持ちをあおるのは通学路たつ大きな柳の木。髪を振り乱した人がうつむいているように見えて、こわかった。息を止めて通り過ぎようとすると、垂れ下がった柳の葉がさらりと頭や肩に触れてきた。ぎゃあ~ 大人になった今もまだこわい。