子どもが小さかった頃、通っていた幼稚園で母の日のイベントがあった。
親子で体をつかったゲームをしたり、ダンスを踊ったりして、最後に子どもが 作ったプレゼントと 感謝のことばを 母に贈るというものだ。
千代紙を貼ったプレゼントや、照れくさそうな 「おかあさん、いつもありがとう。」 に あたたかい気持ちになったが、教室に貼られている わが子の『おかあさんのかお』の絵にぎょっとした。
顔全体が緑色だ。しかも、まわりに大小、色とりどりの4,4,4…。
し、し、し…って。
そのころ数字を覚えたてで、4が大のお気に入りだったのだ。
「どうして4なの?誕生日?」
知り合いのママさんから訊かれ、4が好きだからと答えると、微妙な空気になった。
次の年の母の日『おかあさんのかお』は、ちゃんと肌色で4は無かった。
それはそれで、少しさびしいなあ。