ひとりで外食できるけれど、ひとりで居酒屋は…

川上 弘美 著「センセイの鞄」を読み返して思ったこと

ひとりで居酒屋に入ったことがない。だから、行きつけの居酒屋もない。ひとりで外食はするが、本が無いと待ち時間が持たない。

川上 弘美 著「センセイの鞄」の主人公ツキコさんは、偶然入った居酒屋で、十数年ぶりに再会した高校のセンセイと恋をする。

ひとりで居酒屋さんを楽しめる人は、放課後に居残って、特に何をするわけではなく、ただ友達といる時間を楽しめる人のようだ。わたしにとっては手持ち無沙汰な時間。

20年くらい前に読んだときは、70代の先生と恋愛?と、あまりピンと来なかったが、今読み返してみると、出てくる料理がおいしそうで、なじみの居酒屋さんとの交流が温かくて、しみじみいい恋愛物語だなと思う。

わたしは、行きつけの居酒屋さんはないが、行きつけのカフェはある。出不精なわたしでも人の縁を感じる場所。しかし、鞄の中に本を忍ばせている。

作成者: rs1501200

ふんわり、ぷっくりのイラストで絵本をかいています。 リスやこぶたなどの動物のイラストが得意です。 千葉県在住